コロナウイルス対策 ~正しい知識を持って感染を防ごう!その1~
「新型コロナウイルスは耐熱性がなく、26ー27度の温度のお湯を飲むと防げる」「紅茶ポリフェノールがインフルエンザウィルスの感染力を99.9%無力化することが確認された」「ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べればコロナウイルスに罹らない」
新型コロナウイルスについて様々な情報が広まっています。普通に考えれば、あり得ないようなことでも、このような事態ですと、正常な判断もできないのも仕方ありません。
上記に挙げた例はほとんどがウソです。
「紅茶ポリフェノールがインフルエンザウィルスの感染力を99.9%無力化することが確認された」ことは正しいのですが、これは紅茶ポリフェノールとインフルエンザウィルスを同時に摂取したときのみ効果があるので、常に紅茶ポリフェノールを摂取していないといけません。また、発酵食品を食べることは、感染を直接的には防げないものの、免疫力を高め、感染の重症化を防ぐことが期待されます。
「手洗い」に関しても、手洗いをすることは除菌に効果があります。しかし、手洗いのしすぎは問題ありです。ヒトの手には、常在菌という菌が元々いるもので、これらは皮膚のバリア機能を保つ役割を持っています。この常在菌が少ないときには、病原菌などが繁殖しやすくなります。また、肌も荒れやすくなるので、手洗いもほどほどが良いかと思われます。
除菌・殺菌方法もいろいろとあります。(菌とウイルスは異なりますが、ここでは便宜上、同じように扱います。殺菌≒殺ウイルスと思っていただければ幸いです。)
アルコール殺菌については下記の記事に詳しく書いてあります。
次亜塩素酸水も殺菌剤としてよく利用されています。これも現在、アルコールに次いでよく転売されているものですが、この次亜塩素酸水は時間が経つ(空気、熱、光などに対して)と分解されて殺菌効果がなくなります。ですので、購入の際には、正規メーカーから購入することをおすすめします。自作したい方には、次亜塩素ナトリウムという薬品を購入して規定の濃度まで薄めて使用してください。その後、炭酸水を混ぜてpH調整をする必要があります。化学の知識がない方には、自作はあまりおすすめはしないです。
アルコール殺菌について:https://note.com/192study/n/n559e3d1458b7